パチンコ業界におけるアウトと粗利の最適化戦略:成功する店舗運営の秘訣

パチンコ業界におけるアウトと粗利の最適化戦略パチンコ業界コラム
パチンコ業界におけるアウトと粗利の最適化戦略

パチンコ店の経営において、最も重要な指標の一つが「アウト(OUT)」と「粗利」の関係性です。アウトは今やパチンコ業界内では当たり前のように使っていますが、元はダイコク電機用語で他社のホルコンを使っている法人では「打ち玉」や「入り玉」などと呼んでいるところもあります。顧客が消費した球数(発射玉数)を指し、これは店舗の売上や粗利に直結します。経営者や店長にとって、アウトと粗利のバランスを最適化することは、店舗の収益を最大化し、顧客満足度を維持するために欠かせない要素です。


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パチンコ店専門コンサルティング - コンビニエンス・コンサルタント
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パチンコ店を構成する6大データ

パチンコ業界には様々なパチンコデータ用語がありますが、そのなかでも特に重要な6つのデータが
『アウト』『玉単価(コイン単価)』『台売上』『玉粗利(コイン粗利)』『台粗利』『利益率
です。
台売上、台粗利は売上、粗利と類似データとなりますのでここでは台売上、台粗利と表記します。
これらのデータを使って営業指標を組み立てるのにアウトは特に重要な役割を果たします。

パチンコ業界におけるアウトの定義と重要性

パチンコ業界において最優先で確認される指標がアウトです。
「今日のアウトはどうだった?」「今月のアウト目標は?」などなど、特にパチンコホールの店長は頻繁にアウトについて上司や本部などから確認されます。
ご存じのとおりアウトは、パチンコ台やパチスロ台で顧客が消費した玉やコインの総数を示します。パチンコホールにとって、アウトの数値は稼働率の指標となり、売上や粗利に直結するため、その重要性は非常に高いです。アウトが高ければ高いほど、顧客が多くのお金を使い、店舗の利益も増える傾向があります。しかし、アウトの増加だけでは必ずしも売上や粗利が増えるわけではなく、そこには適切な設定や戦略が必要です。

パチンコ業界における粗利の定義と重要性

粗利の考え方は2種類あります。一つは売上玉から景品玉を引いた金額でいわゆる機械粗利。もう一つは売上金額から景品交換金額を引いた金額でいわゆる景品粗利。端玉景品や一般景品は粗利に組み込まないのが一般的です。この粗利から機械代や人件費、水道光熱費などの諸経費を差し引きしたものが営業利益となりますので、これらの諸経費が実営業の粗利に影響を及ぼすことで急激な粗利上昇によるアウトの低下に繋がる恐れもあるため、実営業では粗利の推移をしっかりと管理し、年次計画や四半期計画など中長期で諸経費の調整や営業利益の管理を行うことが重要です。

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アウトと売上・粗利の関係性:データに基づく分析

パチンコ業界コンサルタントが見るアウト・売上・粗利のバランス

パチンコ業界のコンサルタントの視点から見ると、アウトと売上の関係性は非常に重要な指標です。パチンコ業界の経営者には、日々の営業において「アウト」を重視する方、「売上」を優先する方、または「粗利」の追求に注力する方など、特定の指標を基に店舗の業績を評価する傾向が見られます。営業日報や営業計画書、営業報告書などの最上段に「アウト」「売上」「粗利」のどれを配置するかで、その法人の経営者がどの項目を最も重視しているかがよく分かります。
ただし、これらの指標のどれが正解というわけではありません。重要なのは、経営者の意図が現場の店長や調整担当者にまで正確に伝わっているかどうかです。たとえば、極端な例として、アウトをとにかく上げることが評価されるならば、低貸営業を強化すればその目標は達成できます。売上を最重視するのであれば、高単価機の強化を図るべきでしょう。そして、粗利を重視するなら、特にキツい調整をとる必要があるかもしれません。
ここで最も重要なのが、これら3つの指標のバランスです。アウトと売上のバランス、すなわち「玉単価」、アウトと粗利のバランス、すなわち「玉粗利」、そして売上と粗利のバランス、すなわち「利益率」をどのように保つかが、店舗の長期的な成功にとって極めて重要です。このバランスを考慮した経営判断が、最終的には店舗の持続的な成長と利益の確保につながるのです。

パチンコ業界コンサルタントが考える玉単価とは?

玉単価(コイン単価)は、顧客視点では「遊技台のキツさ」や「吸い込みの速さ」を示す指標としてよく使われます。一方で、業界人の視点では、同じアウト(発射玉数や投入コイン数)の場合にどれだけの売上が上がるかを示す重要な経営指標となります。
計算式としては「台売上 ÷ アウト」で表されます。

玉単価を上げるための2つのアプローチ

  1. アウトが同じ場合、台売上を上げる
    この方法では、キツい調整で現金投資を増やすことにより台売上を増加させます。具体的には、釘調整やパチスロの設定で顧客の投資を早める形にします。さらに、1パチや5スロなどの低貸営業を、2パチや10スロといった高レートに変更することで、同じ遊技台の稼働でも売上を増やすことが可能です。もしくは遊技機をハイスペック嗜好に移行する事でも可能です。しかし、どの場合も顧客にとっては「キツい営業」という印象を強めることになります。
  2. 台売上が同じ場合、アウトを下げる
    もう一つのアプローチは、アウトを減らすことで玉単価を上げる方法です。これは、調整を厳しくして顧客のアウトが減少しても、売上自体は維持する、あるいは低貸営業から高レート営業への変更や、遊技機のスペックをハイスペックな機種に切り替えることが含まれます。この場合も、顧客に「キツい営業」という印象を与えがちです。

適正な玉単価の指示が不可欠

これらの事例から分かる通り、パチンコ店の経営者が店長に「アウトノルマ」や「売上ノルマ」を指示する際には、適正な玉単価を併せて指示することが重要です。そうしなければ、店長がアウトや売上目標を達成しようとするあまり、顧客に負担の大きい営業スタイルを採用してしまうリスクが生じます。結果として、それが店舗のブランドイメージとして定着し、企業理念や経営方針とはかけ離れた営業スタイルになる恐れがあります。そして法人全体の評判や顧客満足度が低下し、長期的な稼働や収益に悪影響を及ぼす可能性があります。
適正な玉単価を維持することで、顧客に過度な負担を強いることなく、健全な営業スタイルを維持することが可能になります。パチンコ店の経営者は、このバランスを取ることが、結果的に自社のブランドイメージをカタチ創る重要な数値であることを認識する必要があります。

パチンコ業界コンサルタントが考える玉粗利とは?

玉粗利(コイン粗利)は、顧客視点では「負けるスピード」や「お金の減る速さ」を示す指標としてよく使われます。一方で、業界人の視点では、同じアウト(発射玉数や投入コイン数)の場合にどれだけの粗利が上がるかを示す重要な経営指標となります。
計算式としては「台粗利 ÷ アウト」で表されます。

玉粗利を上げるための2つのアプローチ

  1. アウトが同じ場合、台粗利を上げる
    この方法では、遊技台の釘調整やスロット設定をキツくすることで顧客の負け額を増加させて玉粗利を上昇させます。玉粗利を上昇させてもアウトが変わらない要因としては最新台や人気機種など調整がキツくても遊技動機がある場合などは有効ですが、多くの場合は玉粗利を上げるとアウトは下がる傾向にあります。
  2. 台粗利が同じ場合、アウトを下げる
    もう一つの方法は、アウトを減らすことで玉粗利を上げる方法です。これは、調整を厳しくして顧客のアウトが減少しても、粗利自体は維持するという非常に粗い手法です。健全な営業の場合はアウトを上げて玉利は同じでも台粗利は向上するというのが良いサイクルですので、この手法は結果的に玉粗利が上がっても利益額自体は上がらずアウトが下がるという最悪の結果を意味します。

適正な玉粗利をキープする

これらの事例から分かる通り、店舗として一定の粗利を達成するためには、

1.アウトと玉粗利を維持する
2.アウトが上がる場合は玉粗利を下げる
3.アウトが下がる場合は玉粗利を上げる

このどれかを選択することになります。
1は健全な店舗の状態で、2は業績向上の非常に良い状態と言えますが、問題は3の状態です。これは悪循環の典型例で、玉粗利を上げることで顧客の負担感が強まり、さらにアウトが下がるというサイクルに陥ります。最終的には、アウトが限界に達し、それに伴い玉粗利も限界を迎え、粗利益が低下する結果となります。
パチンコ店経営者は、アウトと粗利益の状態を玉粗利で把握することで、店舗が健全な状態にあるのか、さらに仕掛けを行って業績を伸ばすチャンスがあるのか、それとも危険信号を発しているのかを見極めることが重要です。この判断に基づいて、適切な営業計画の補正指示を迅速かつ的確に出すことが、経営者としての手腕を問われる場面となります。

パチンコ業界コンサルタントが考える利益率とは?

利益率は、顧客視点では「投資に対するリターンの割合」を示す指標としてよく使われます。一方で、業界人の視点では、同じ売上の場合にどれだけの粗利が上がるかを示す重要な経営指標となります。
計算式としては「台粗利÷ 台売上×100」で表されます。

利益率はアウト・台売上・玉単価・台粗利・玉粗利の総合指標

ここまでで、台粗利はアウトと玉粗利の相互関係、台売上はアウトと玉単価の相互関係で決まることを確認しました。では、台粗利と台売上の相互関係で決まる利益率に大きく影響を与える数値は何かというと、それはアウトです。パチンコ店の運営において、最低限の粗利益は必ず必要です。アウトが上がれば、同じ玉単価、同じ玉粗利、同じ利益率でも台粗利は増加します。逆にアウトが下がれば、これらの数値が同じでも粗利は不足してしまいます。
したがって、最低限の粗利益を維持するためには、顧客にとって負担の大きい手段を講じる必要が生じることがあります。そのため、アウトをキープすることが、無理のない営業を行うための最低限の条件であり、アウトを上げることで、より好循環な営業状態に移行できるということです。

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アウトを上げるための戦略

では、具体的にアウトを上げるためには何をどのように行えばいいのでしょうか?

玉単価・玉粗利の数値を変化させる方法

一般的に、遊べる機種を増やすと、玉単価は下がります。また、高レートより低レートの種別を増やすことでも玉単価は下がります。さらに、出玉を放出して顧客の持ち玉比率(客滞率)が上がると、玉単価は低下します。一方で、玉粗利も単純に出玉を放出すれば下がる傾向にあります。
これによってアウトを上げる効果は期待できますが、その結果、売上や粗利が低下する可能性が高まります。加えて、この効果は当日の営業に限られることが多く、長期的な安定収益には結びつかない場合も多いのが特徴です。

玉単価・玉粗利をキープしてアウトを上げる方法

簡単に言うと、これは出玉放出を行わずにアウトを上げる手法です。釘調整やスロットの設定を変更せずにアウトを増やす最も身近な方法は、新台入替です。また、何らかの集客アイデアを活用し、顧客増加施策によってアウトが上がる場合もこれに該当します。新台やプロモーションによって顧客数が増えることで、調整を変えずにアウトを上昇させることができ、健全な営業状態を維持しやすくなります。

結論

このように業績向上の順序としては

  1. 『新台入替』や『集客アイデア』でアウトを上げることで玉単価や玉粗利を固定したまま粗利を上げる
  2. 1で確保した粗利を出玉放出に使うことで玉粗利を下げてアウトを上げる
  3. アウトを上げると玉単価を一定に保ちアウトの維持に努める
  4. 玉粗利を通常まで戻してもアウトが上がっていると粗利は確保できる
  5. 確保した粗利でさらに打ち出しを行いアウトを上げる

この1~5のプロセスを繰り返すことで、好循環を維持しながら業績を向上させることが、健全な店舗経営に必要なポイントとなります。これにより、持続的な収益を確保しつつ、顧客満足度も向上させることが可能です。継続的な改善と戦略の見直しを行うことで、安定した店舗運営が実現できるでしょう。
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