パチスロ業界における指定台問題について:パチンコ業界コンサルタントの見解

パチスロ業界における指定台問題について:パチンコ業界コンサルタントの見解パチンコ業界コラム
パチスロ業界における指定台問題について:パチンコ業界コンサルタントの見解

パチスロ業界における「指定台」問題は、近年多くの関心を集めています。指定台とは、店舗側が特定のユーザー、主に演者やライター、YouTuberなどに対して、高設定の台を事前に確保し、一般客と差をつける行為を指します。この問題は、公正な遊技を求めるユーザーにとって重大な関心事であり、パチンコ・パチスロ業界全体の信頼に影響を与えるものです。
本記事では、指定台問題の現状、背景、そして業界やユーザーに与える影響についてパチンコ店専門のコンサルタントが専門的な視点で分析し、今後の課題と取り組みについても考察します。


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パチンコ店専門コンサルティング - コンビニエンス・コンサルタント
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パチスロにおける指定台とは何か?

ここでは指定台の仕組みについて知らないユーザーのために、まずは基本的な仕組みを説明します。
パチスロにおける指定台とは、一般的に特定のユーザーに対して、事前に高設定台が用意される行為を指します。パチスロにおいて「設定」は出玉性能に大きな影響を与えるため、特に高設定(設定6など)を事前に指定されることで、そのユーザーは他の一般客よりも有利な遊技を行うことができます。
特に、演者やYouTuberが来店イベントで使用する台が指定台であるとされるケースが話題となっています。これにより、視聴者に「高設定台が用意されている」という印象を与え、結果的に不公平感が広がる可能性があります。
また、なぜパチンコではなくパチスロにおいて指定台が疑われる事例が多いのかというと、理由は2つあります。
まず一つ目は、指定台の目的が「店側がよく出る台を設置している」というイメージアップにあるからです。パチンコの場合、目に見える形でヘソ釘を大きく開けなければ効果がありません。しかし、ヘソ釘が大きく開いた状態を動画で配信すると、「パチンコ店が釘調整をしていない」という暗黙のルールを破ることになります。最悪の場合、釘を未承認で変更したとして、営業停止処分などのペナルティを受ける可能性があるため、パチンコで好調整の台を用意するのは難しいのです。
二つ目は、単純にパチンコの「よく回る台」よりも、パチスロの設定6の方が爆発力があるからです。パチンコは調整によって回転数を変えることで(つまり、大当たりまでに使う金額を減らすことで)出玉の期待値を上げますが、パチスロの場合は直接的に大当たりの確率や継続率を変更することができます。さらに、パチスロには設定示唆機能があるため、設定6(高設定)であることの証明が可能である点も、指定台がパチスロで疑われやすい理由です。

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2. 指定台にまつわる具体的な事例

指定台問題に関する事例は数多く報告されています。以下は、その一部です。

【指定台疑惑】初代あんこことぽんずさんのディレクターさんが来店で高設定をツモったことを自慢気にツイートして批判される

この事例では、指定台が存在するのではないかと疑われた原因は、演者のディレクターが高設定を頻繁にツモる(高設定台を獲得する)ことが原因で、SNS上で議論を巻き起こしました。これにより、一般ユーザーからは「公平な抽選が行われていないのでは?」という疑念が生じました。

コスプレ系来店演者さんへの指定台依頼LINEらしきものが公開されてしまう

こちらは、特定の演者に対して店舗側が指定台を提供していたとされるLINEのやり取りがリークされた事件です。このような情報が外部に漏れたことで、さらに指定台問題に対する信頼が揺らぎました。

三重オールナイトでリゼロ指定台疑惑のYouTuberさんが釈明動画を公開

YouTuberがイベントでプレイした台が指定台ではないかという疑惑が浮上し、釈明動画が公開されましたが、これに対しても多くの反論が寄せられました。

他にもSNS上では多数の指定台疑惑が話題となっています。これらの事例が示すように、指定台問題は業界内ならずとも一般ユーザー間においても大きな騒動を引き起こし、店舗や演者に対する信頼を損なうリスクが高いのです。

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指定台の影響とユーザーの視点

指定台問題がもたらす影響は非常に大きいです。特に以下のような点がユーザーの視点から信頼を失う要因となっています。

公平性の欠如

パチスロは基本的に運と技術の要素が絡み合った遊技であり、設定の公平性が担保されることで成り立っています。しかし、指定台が存在することで、特定の人物が有利な条件で遊技を行えることが明らかになれば、他の一般ユーザーは不公平感を感じ、店舗への信頼が低下します。

一般客への影響

指定台問題により、特定の演者が頻繁に高設定台を確保し勝利することで、一般客は「自分たちにはチャンスがない」と感じることがあります。この不公平な扱いにより、リピーターの減少や来店意欲の低下が懸念されます。

業界全体の信頼低下

パチンコ・パチスロ業界は、ユーザーに対して公正な遊技の場を提供することが求められています。しかし、指定台問題が浮上することで、業界全体への信頼が揺らぎ、規制強化や店舗運営の透明性が求められるようになります。

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指定台による風営法の問題点

指定台に関しては風俗営業適正化法(以下、風営法)や条例の観点からも問題が生じます。

遊技台の予約行為

指定台疑惑に関してよく聞かれる事例の一つとして、開店直後に入場した際、すでに演者が打つと予想される台に札が設置されており、一般の客が座れない状態であったり、既にカメラがセットされていたというものがあります。これが事実だとすると、これは遊技台の予約行為に値します。遊技台を特定の個人に予約するという行為は禁止されています。では、一部の都道府県にて実施されている確変翌日持ち越しは予約に当たるのではという疑問が生じます。これは、閉店時に確変状態であった場合、希望に応じて翌日の優先入場権を与えるという手法になります。一般客より最初に入場して好きな台を選べる状態でたまたま昨日に自分が打っていた確変状態の台を選んだという建前です。ですので確変翌日持ち越しは強引な手法ではありますが遊技台予約には当たりません。

指定台問題の根本原因と背景

指定台問題の背景には、いくつかの要因が存在します。

集客力の強化

演者やYouTuberは、多くのファンを持ち、その来店イベントは店舗にとって大きな集客効果をもたらします。したがって、店舗側は彼らに高設定台を提供することで、来店イベントの成功を確実にし、さらに集客を狙おうとする意図があると考えられます。

業界の競争激化

パチスロ業界は激しい競争にさらされており、店舗間の差別化が重要です。その中で、特定の演者に高設定台を提供することで、他店舗との差別化を図りたいという店舗側の思惑も見え隠れします。

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今後の課題と対策

指定台問題に対して、業界としてどのように対応していくべきかは、重要な課題です。以下の対策が今後の解決策として考えられます。

透明性の向上

店舗は遊技台の設定に関して、より透明性を持った運営を行う必要があります。具体的には、来店イベント時の抽選の仕組みの明確化などが求められます。これにより、ユーザーに対して公平な遊技環境を提供することができ、信頼の回復につながるでしょう。

規制強化

地域によって指定台問題が深刻化する場合、業界全体や組合単位での規制強化が必要になるかもしれません。遊技台予約行為の問題化や公正な遊技を守るための新しいルールやガイドラインを設定することで、指定台問題の防止が必要となる可能性もあります。

イベントの運営見直し

来店イベントそのものの運営方法を見直すことも重要です。指定台の有無に関わらず一般ユーザーからの不信感を予算をかけて負う必要性など一切ありません。イベントを行えば集客できるという安直な手法から脱するためにも効果測定と費用対効果の検証をしっかり行うことが重要です。

指定台以外の業界あるある話

指定台問題によりSNSを中心に一般ユーザーに大きく取り上げられたYoutuber、ライター、演者による来店イベントですが、弊社コンビニエンス・コンサルタントのクライアント様でもこのような事例がありました。

来店費用+負け額保証

ある雑誌系の有名ライターであるYさんは、契約時に必ず負け額の保証が求められます。契約した時間分の遊技を行った結果、勝った場合はその額を全額持ち帰り、負けた場合は負け額を全額請求されます。さらに、これに加えて来店費用も固定額として別途請求されます。

得意な機種指定

事前の打ち合わせ段階で演者側から得意な機種を指定してくる場合があります。店舗側が強化したい機種を指定すると「この機種は打ち込んでいないので深いトークができない」などという理由から拒否されます。主にYoutubeで自分のチャンネルを持っている場合など、タイミング的に実戦公開したい機種があったりと演者側の都合に店舗が合わせる形になります。

まとめ

パチスロ業界における指定台問題は、公平性や信頼性を損なう深刻な問題です。業界全体として、透明性の向上や規制強化、イベント運営の見直しなどを通じて、公正な遊技環境を提供することが求められています。指定台問題の解決に向けた取り組みが進むことで、業界全体の信頼が回復し、ユーザーも安心して遊技を楽しむことができる未来が訪れるでしょう。
また、店舗側は指定台行為を行っていない場合でもユーザーは少しの疑惑に過敏に反応します。店舗のブランドイメージを守るためにもライターや演者の来店イベント時には万全のオペレーションを確認しての実施を強くお勧めします。

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