パチンコ業界における集客の向上は、店舗運営者にとって最大の課題の一つです。しかし、風営法による厳しい規制の中で、新たな集客施策を生み出すには、法令を遵守しながらも、顧客のニーズに応じた集客アイデアを取り入れる必要があります。本稿では、パチンコ店の稼働を上げるための5つの集客アイデアを提案します。これらの施策は、パチンコ業界の現状に適応し、効果的に顧客を呼び込み、店舗の集客数を改善することを目指しています。
パチンコ業界内で圧倒的な低価格コンサルティングを実現した『コンビニエンス・コンサルタント』は、月額37,000円からという破格のコンサル料金にて全国のパチンコ・パチスロ店を支援しています。低予算でコストをかけない収益改善策、豊富な経験に基づいた集客アイデアを活用した稼働向上策、競合店分析を駆使した顧客獲得策など一流のコンサルタントがパチンコホールの経営を強力にサポートいたします。
現在のホール経営にお悩みの経営者様や、集客の限界を感じている店長様は、ぜひ弊社『コンビニエンス・コンサルタント』の公式ホームページよりお気軽にお問い合わせください。
1. 店舗のデータ可視化システムによる顧客体験の向上
リアルタイムデータの活用と顧客目線の調整
パチンコ店の運営において、顧客にリアルタイムで必要な情報を提供することは重要です。特に、遊技台の出玉状況や特賞データ、人気機種の情報などを適切に可視化することで、顧客の遊技台選びをサポートし、店内滞在時間を延ばすことができます。これにより、店舗全体の稼働を上げる効果が期待できます。
特に気を付けるべきところは遊技台のデータ表示器です。データランプやナンバーランプなど地域によって異なりますのでここではデータ表示器と記載します。遊技客が最も頻繁に見るデータはこのデータ表示器であり、主に当日を含め直近3日間の特賞回数の表示は最も目立つデータとなります。データを見る顧客の心理は大きく分けて4つ。
①ここ数日出てないから今日は爆発しそうだ ②ここ数日出てないから今日も出なさそうだ
③ここ数日出てるから今日は出なさそうだ ④ここ数日出てるから今日も出そうだ
このどれを選んでも予測と逆の現象が起きた場合は「店に裏切られた」という悪印象を持ちます。
つまり、調整者はこのデータ表示器を顧客が良く見ているという大前提で当日の調整を考える必要があります。調整はホルコンデータの平均値ではなく顧客目線のデータを重視するということです。
極端に目立つデータ表示器の過去履歴の遊技機は甘めの調整を行い、仮に確率の問題で出なかったとしても最低限「でもよく回ったな」「低設定の否定は出たな」という顧客心理のケアが必須です。
では、どこで利益を上げるのかというとズバリ顧客が出るのか出ないのかよくわからないという近日安定しているデータ表示器の台です。
このように顧客は常にリアルタイムのデータ表示器を店舗の誠実さとして意識的に見ています。
ホルコンデータばかりを眺めて調整を決めるのではなく顧客心理を考えた調整を行いましょう。
リアルタイムデータの集客アイデア例
弊社コンビニエンス・コンサルタントのご支援先のＡ店はスロットの特定日信頼度が低く競合店に大きな差を開けられていました。また、集客施策としてYoutubeの運用も行っていましたが手間の割に再生回数が2桁の動画ばかりでとても集客に結びついているとは言えない状況でした。
そこで弊社コンビニエンス・コンサルタントが提案した集客アイデアはホルコンデータのyoutubeライブ配信です。まずは特定日の特定機種1機種のみからスタートし、ホルコンのデータ表示画面を顧客に公開しても問題の無い項目「台番」「アウト」「差玉」「特賞（B)」「確変(AT)」に設定し画面をyoutubeライブで公開しました。当然、店内で遊技中の顧客も配信をリアルタイムで見る事ができます。それを店長と設定担当者が解説します。設定値の公開は当然できませんが、意図したとおりに出ているのか、狙いに反して出ていないのか。出ていない場合は素直に謝罪し次回に期待して頂きます。
地域的にどこまでの表現ができるかは所轄により異なりますが、風営法に抵触するワードを使わないよう出演は店長並びに上位役職者に限定して配信しています。これによりスロットの特定日集客が爆発的にアップし1機種から始めたライブ配信を複数機種まで広げていくことに成功しています。
弊社コンビニエンス・コンサルタントの集客アイデアはほんの一例となりますが、ご支援先のホール様に好評を頂いております。集客アイデアにお悩みのホール様は公式ウェブサイトからお気軽にお問い合わせください。
2.店舗レイアウトの柔軟性を活かしたゾーニングの再構築
ゾーニングによる顧客動線の最適化
稼働を上げるためには、店舗内のレイアウトや顧客動線の最適化が重要です。店舗の設計やレイアウトは、遊技台への誘導を最適化することで、顧客が遊技台にスムーズに着席しやすくなる環境を作り出します。特に、パチンコやスロットの稼働率が時間帯によって大きく変動する店舗では、時間帯に応じたゾーニングの工夫が求められます。
特に時間帯別稼働の分析は非常に重要です。これは一般的な顧客のライフワークを考えることから始まります。平日の昼間というのはサラリーマン層は仕事のため来店することは難しいです。では、サラリーマンの来店時間はというと当然夜間の営業時間となります。さらに土日祝は日中から来店が可能というのもサラリーマン層の特徴です。つまり平日の夜と土日祝の昼というのは客層がリンクしやすい傾向にあります。反面、平日の昼の客層である主婦層は夜間や土日祝においては家族との時間を過ごすため来店し辛い傾向があります。つまり平日の夜が強い店舗は土日祝も強く、平日の昼に集客力のある店舗は土日祝が思ったより伸びないという傾向が出る場合があります。こういった顧客のライフワークは地域や競合店動向により異なるため、自店舗の傾向をしっかり分析したうえで各顧客の層が好む遊技機のジャンルを再配置することで、特定の時間帯に一気に顧客のいないゾーンが発生するなどという稼働バランスの偏りを防ぐことができます。
ゾーンごとのデザイン強化
さらに、ゾーンごとの時間別のデザインや販売促進方法を変えることでさらなる遊技意欲の向上を狙える可能性があります。開店時に設置したイーゼルやデジタルサイネージを終日そのままで運用している店舗は結構多いように感じます。前述した顧客のライフワークを考えた場合、平日昼の営業時には当日に少しでも長く遊技したくなる煽り系・情報系の販促物や、翌日が平日の場合は翌営業日の営業告知を、平日夜の営業時には翌日の告知をするのではなく、次の週末営業に来店意欲を掻き立てる告知物に変更し週末営業で最大稼働を狙うための販促物を設置します。時間帯別や顧客別にテーマを持った販促デザインの計画を練ったうえで意味のある営業を行う事が重要です。
3. パチンコ初心者向け体験イベント
新規顧客獲得のための初心者体験会
新規顧客層の獲得は、パチンコ店において非常に難しい課題と言えます。特に、若年層やパチンコに不慣れな人々をターゲットにした集客施策は、スマホアプリやその他の余暇アイテムが数多くある現代においては非常に難易度が高いと感じます。しかし、同じ余暇アミューズメント産業として新規ユーザーの取り込みに成功した事例としてJRA（日本中央競馬会）があります。今や競馬場は若年層や女性層で溢れかえっており昔からのオールドファンより集客面・売上面ともに大きく貢献しています。これはご存じのとおり「ウマ娘」の大ヒットにJRAが柔軟に融合し様々なキャンペーンを行ったり、UMAJOと呼ばれる女性層向けの専用コーナーを運用したり、初心者向けのビギナー講習を開催したりと様々な集客アイデアを実行した結果が現在に至ります。つまり放っておいても顧客は増える訳ではなく、営業努力を行った結果として若年層や新規層、女性層が大幅に増えた事例です。
パチンコ業界でも風営法の範囲内で何かできる事はないのでしょうか？
弊社コンビニエンス・コンサルタントではご支援先のホール様にパチンコ体験型イベントをご提案した実績がございます。パチンコ体験型イベントとは、ホールの空きスペースにモニタ―画面とゲームのパチンコ・パチスロを設置し、ゲーム画面を通じてパチンコの基本ルールや遊技台の使い方、大当りや確変などをわかりやすく説明し、初心者が安心して遊技を始められるようにサポートします。さらに、遊技のコツや楽しさを伝えることで、初めてパチンコを体験する顧客に対する不安を取り除き、定期的な来店者へと成長させることが期待できます。パチンコ遊技に詳しいスタッフが交代で1日に数回開催することで、新規ユーザーの育成を行っております。そして、受講した方には受講終了証をお渡しし、中級・上級の講習へと進み、上級まで進むと店長と10分間の対談が可能というスマホアプリの経験値を貯めて特典を得るようなシステムも追加しました。初心者の方向けパンフレットなどを設置しているホールは多くありますが、受動的なスタイルでは初心者の獲得は不可能です。JRAにならって積極的な初心者育成をパチンコ業界も行ってみてはいかがでしょう。
店舗ツアーと連動したイベント
初心者向け体験イベントに加えて、店舗ツアーを実施することも有効です。特定の時間帯に店内を案内し、各遊技台の特徴や店舗設備を紹介することで、顧客がより安心して利用できる環境を提供します。これにより、初心者にとってのハードルを下げ、店舗への信頼感を高めることができます。
弊社コンビニエンス・コンサルタントがご提案し実施したイベントとしてバックヤード鑑賞ツアーがあります。来店頻度が下がり月間0回来店となってしまった方にDMを送付するなど特定顧客を対象にした時期から事前申し込みで会員様のみに行った時期など様々ありますが、1回10名程度でバックヤードや事務所の見学会を開催しました。ホルコンや周辺機器などの説明も行い、監視モニターがどんなに精巧なのかなど普段見れない裏側を会員様に見て頂くツアーです。お客様の反応として、カメラでここまで映るのは安心できるとか、営業中に大勢でモニターを見ながら遠隔操作してるイメージだったが全く違ったなど一般のお客様の感想には興味深いものがありました。
4. モバイルを活用した「顧客エンゲージメント戦略」
SNSを利用した集客アイデア
パチンコ店のモバイル集客戦略として一世を風靡したのはP-WORLDメールです。いわゆるメール配信の先駆けとして多くの店舗がP-WORLDメールによるメール配信サービスを活用していました。
時代がメールからLine主流になるとメール配信よりLineでの情報配信が主流となりました。
そしてTwitter（現・Ｘ）やインスタグラム、TiktokやYoutube配信といったSNS全盛期となり今はSNSによる集客施策は多くの店舗が行っています。ただし、内容を見てみると「明日はジャグラーオススメ！」「海物語地域最大〇台設置中！」など、中身はP-WORLDメールの時代から全く進化していないパチンコ店が実はほとんどです。テキスト文字が画像や動画になっただけで告知内容が同じなのでは集客効果を実感できないのは明らかです。ハードを進化させてもソフトが旧式のままというのでは、このSNS全盛期に取り残されてしまいます。自店のSNSはP-WORLDメール配信の内容から進化してますか？もう一度見直す価値はあると思います。
ゲーム感覚の顧客参加型アプリ機能
弊社コンビニエンス・コンサルタントがご支援先のSNS担当者に単なる情報配信以外の内容を提案すると、まず「やりたいが風営法上できない」という答えが返ってきます。例えばX（旧Twitter）に来店ポイントを付加するのは当然NGですし、特定台の遊技権なども一発アウトです。
では、顧客にとって金銭的価値がないものは喜ばれないのでしょうか？
例えばスマホゲームで有料ガチャに課金する人は、そのガチャで獲得したキャラに金銭的価値を感じているのでしょうか？当然、課金しても換金できるわけでも何か商品を手にする事ができる訳でもありません。画面の中のキャラを獲得したという満足感のために課金するのです。つまり、サービスの対価として金銭的価値を与えるのではなく満足感を与えるという何かを見出せばそこに集客アイデアは生れます。弊社コンビニエンス・コンサルタントでは、SNSを使った集客アイデアをご支援先のホール様やSNS担当者様へセミナー形式でお伝えしております。SNS運用にお悩みのホール様は公式ウェブサイトよりお気軽にお問い合わせください。
5. 店舗イメージ向上のための安全・清潔な環境提供
清潔感と安心感の強化
パチンコ店のイメージ向上には、店舗の清潔さと安全性が非常に重要です。特に、衛生面への配慮や清潔な環境の提供は、顧客が安心して長時間滞在できる条件として不可欠です。
また、喫煙ルームやトイレの清潔さを維持し、常に快適な環境を提供することで、顧客の満足度を高めます。特に、これらの施設の定期的な清掃や、清掃スケジュールの可視化を行うことで、顧客に対して信頼感と安心感を提供することができます。
安全対策の強化
さらに、店舗内の安全対策も顧客の信頼を得るために重要です。監視カメラの設置や、店内の巡回警備を強化することで、トラブルの発生を未然に防ぎ、顧客が安心して遊技を楽しめる環境を提供します。このような取り組みは、特に女性客やファミリー層に対して効果的であり、幅広い顧客層を取り込むことが可能です。
結論
パチンコ店における稼働率向上には、風営法を厳守しつつも、顧客体験を重視した革新的な施策が必要です。本稿で提案した「データ可視化システム」「ゾーンニングの最適化」「初心者向け体験イベント」「モバイル戦略」「安全・清潔な環境提供」の5つの集客アイデアは、すべて法令を遵守しつつ、顧客に魅力的な体験を提供するための施策です。これらの施策を組み合わせることで、パチンコ店の稼働率を持続的に向上させ、長期的な成功を実現することが可能です。
【おすすめ記事】
- パチンコ・スロットのゴト行為と最新セキュリティ
- パチンコ店における競合店調査と分析の重要性
- パチンコ店経営における最新戦略とコンサルタントの役割
- パチンコ店舗経営の未来を拓くコンサルとの融合
- ストアコンパリゾンの重要性とパチンコ店における活用方法
⇒ コンビニエンス・コンサルタント公式ブログのTOPページ
⇒ パチンコ業界専門コンサル『P&Sコンサルタント』公式サイト
